別室から居間に戻ると、かめがドアの前でお出迎え。
「ただいま~」とドアを開けると、なんてこったい。かめさんにスイッチが入っていました。
私の足を狙って右へ左へ飛んで跳ね、部屋の中をぐるっと回ってまたもや足を狙う。
素早い動きです。今のかめなら、牧羊犬として立派にやっていけるかもしれません。
つるの姿が見えないなと部屋の中を見渡すと、椅子の下に避難していました。
先にスイッチの入ったかめさんに迷惑を掛けられたのでしょうか?
そんなかめさんですが、噛みついてはいけないはきちんと守っていて、足に飛び掛っても口を足に当てるだけ、噛み付きはしないのです。それでもスイッチの入ったかめさんはよろしくありません。
一歩進むのも大変です。うっかり踏んづけてしまいそうです。
仕方がありません。狙いがつるに移ってしまっても困りますし、責任を持ってスイッチを切らなくては…という事で、しゃがんでかめと視線を合わせ、「うざい」とごちーんとチョップをかましてみました。もちろん、力加減はしてますよ。
しかしですね。相手は今だけなら牧羊犬としてやっていけるかもなかめさんです。素早さがいつもとは違うのです。後ろ足で立ち上がり、はしっと真剣白刃取り。
頭部を目指した手はかめに邪魔され鼻にチョップです。
「うぬぅ。やりおるな」「うへへ。この手を噛んでもいいのかい?」
こんな感じでチョップをしては邪魔されを繰り返し、それを見ていたつるが「何をしてるの~」とやってきて、「羊は柵の中ー!」とかめが怒るです。
むー。スイッチを切るには…と考え始めた頃に終焉は訪れました。
部屋の中を勢いよくグルグル回り、そのままトイレの上に駆け込んで腰を落とすかめ。
スイッチが入っている時にはウンチをするのも一大事です。
そして戻ってきた頃にはスイッチは切れていました。
という事で結論。
スイッチを切りたい時にはウンチ!
しかし、ウンチをしたくさせる方法は分からないので、かめがトイレに立つたびにワンツーと呟き、ワンツーと聞くとトイレに駆け込む。このワンツー作戦で行こうと思います。
(これは1年ぐらい呟き続けても効果なしだったんですよねー。今度こそ!)