2005,08,20, Saturday
トラックバックステーションの今週のお題はホラー特集 だそうです。
怖い話なのか、いい話なのか困るところですが、私も一つ書いてみます。 名前を呼んでもらった記憶のない祖父はとても体の弱い人でした。 家で寝ているか、入院しているかのどちらかしか記憶にありません。 そんな祖父宅と我が家の距離はスープの冷えようがない徒歩30秒。 祖父宅にはたくさんの動物と祖母。そして従兄弟が住んでいます。 徒歩5分のところには叔父夫婦と従兄弟が住んでいました。 嫁泣かせの距離です。 歳の離れた夫婦だった祖父と祖母。 祖父が亡くなった際の祖母の嘆きようは凄まじいものがありました。 そんな中での出来事です。 生前、祖父の枕元にはベルが置いてありました。 夜中に具合が悪くなった時に祖母を呼ぶためのものです。 (イメージ画像よん) そのベルが夜中になると鳴るのです。 祖母はとても喜びました。 「あの人が側にいてくれているのよ」 何を考えているのか少しも読めなかった孫の私。祖父が祖母を心配して出てくる程祖母を思っていたのか!と子供ながらにビックリしました。出てくるなら溺愛する孫3人のうち、特に愛していた同居していた孫のところだろうと思っていたのです。 そのベルの音。 祖母の勘違いなのではないのです。従兄弟も聞いているのです。 ベルの音は祖母が元気になると鳴らなくなってしまいました。 もう何年も会っていませんが、祖母は今でもあのベルを大切にしているのでしょうか? |
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